玄関のドアは外しちゃダメ!?引っ越しの荷物搬入時に起きたトラブル

3枚引き戸の玄関ドア 暮らし

今年は自分だけでなく身内でも何度も引っ越しがありまして。業者に頼らず自力で引っ越し作業を行ったり、身内の作業を伝ったり手伝ったり、さらに手伝ったり手伝ったりした1年だったのですが、非常に厄介だった引っ越しが1件ありまして。

耐震補強工事を兼ねてリフォームした戸建に仮住まいから戻ってくるという引っ越しで、倉庫に預けていた荷物の運搬および搬入を某引っ越し業者に依頼したのですが、いくつかのトラブルが発生しました。

その1つが発生した原因は、搬入時に玄関の入口が狭いため作業員の判断で3枚引き戸のドアを外したこと。このドアが元に戻せなくなってしまったのです。

引っ越しやリフォームで同じような被害者を出さないためにも、注意喚起として事の顛末をまとめておきます。

リフォームのために仮住まいへ引っ越して戻ってきた

話をさかのぼって仮住まいへの引っ越し時、つまり荷物の搬出時は問題ありませんでした。

どうせこれから大規模なリフォームを行うので、多少壁や床を傷つけてもまったく困りません。部屋の間取りはほぼそのままですが、玄関や水回りは全部取り換えて位置まで変わったレベルのリフォームですから。

ただここで問題が1つ発生します。それは玄関の入り口が狭くなってしまったということです。

3枚引き戸にして玄関の入口が狭くなってしまった

今までは一般的な外開きのドアだったのですが、諸々検討した結果、3枚引き戸に変更することにしました。したそうです。

そこまでは良かったのですが、実際に取り付けてみると間口が想定していたよりも狭いということに気づきました。

3枚の戸が綺麗に重なるのかと思いきや、外側に取っ手が取りついているので完全には重ならなかったのです。そうでなくても玄関スペースは狭くなったのに、完成した間口は実測で60cmもありませんでした。

人が普通に通れるレベルではあるものの、大型家具の搬入は絶望的です。

玄関よりも広い勝手口から搬入すれば大丈夫と思いきや

立地の関係上、庭からの搬入も困難。ただキッチンの勝手口が玄関よりも広くなったので、ここからならすべての家具が入りそう。

実際に測ってみると70cm以上の幅があったので、若干遠回りにはなるものの勝手口からならすべての荷物が入るだろうと確信して、大手の某引っ越し業者に引っ越し作業を依頼しました。

玄関のドアを外すほうが簡単に搬入できる?

ところが引っ越し当日。リーダー格の作業員に勝手口を通ってくださいと指示を出しましたが、「玄関のドアを外すので大丈夫ですよ」と言われました。

その場にいた身内が「外せるものなの?」と尋ねると、「いつも外して作業しています」とのこと。

だったら大丈夫なのかなと思い、3枚引き戸を外して作業してもらったのですが。冒頭で書いたように、この3枚引き戸が元通りに戻らなくなってしまいました。

3枚引き戸が綺麗に閉まらない

外すのも取り付け直すのも引っ越し業者の作業員が行ったわけですが、その後の玄関をよくよく見てみると、3枚引き戸が綺麗に閉まらなくなっていました。

参考写真が残っていなくて説明しにくいですが、戸を引いて施錠することは可能なものの、建付けが歪んでしまったのか施錠状態でも側面上部に隙間が生じるといった具合です。

そのことに気づいたのはまさに取り付けた作業員ですが、いわく自分は外したものをそのまま元に戻しただけなので隙間は元々生じていたのではないか、素人の自分たちよりもリフォームを請け負った建築会社に相談したほうが良いのではないか、と主張します。

しかしそれまでずっと住んでいた家ならともかく、リフォーム直後ですし誰も取り外す前の状態を覚えていませんでした。

建築会社に頼んで修復してもらったが…

とりあえずその場ですぐにリフォームを依頼した建築会社に連絡したのですが、担当者の方の第一声は

「玄関のドアなんて絶対に外したらダメですよ!!!」

でした。

なぜ3枚引き戸を取り外してはいけなかったのでしょうか。その理由を担当の方にせっきy…伺いました。

建具にはその家に合わせた調整が施されている

新築だったらまた事情は違うかもしれませんが、今回はリフォーム、しかも築数十年も経っている戸建です。

基礎を1から造り上げているわけではなく、元々建っていた家がベースになっています。そのため家のあちこちに歪みがあったりするわけです。

もちろん取り除ける歪みは取り除くでしょうが、リフォームという性質上、取り除けない部分については歪みに合わせて建具の取り付けを調整するしかありません。

そのプロが施した調整を、素人が触ってしまったら元に戻せなくて当たり前です。

こういう理由で、3枚引き戸は外してはいけなかったのでした。なるほど、納得です。しかし明らかに玄関が狭い家ができあがったのに、こういう事態を想定して事前に忠告してくれても良かったのでは…

とりあえずその日のうちに担当の方が飛んできて状態を確認してくださり、後日大工さんがやってきて元通りの状態になるよう建付けを調整していただきました。

玄関ドアや建具の取り外しには要注意!

3枚引き戸に限らず、通常の使い方では取り外さない建具を取り外すのは基本的にやめておいたほうが良さそうです。

勝手口がなければ庭や、荷物を吊り下げて2階から搬入することも考えてみましょう。事前に建築会社の方に確認しておくのが1番良いかもしれません。

玄関ドアを外すなんていかにも引っ越し業者らしい雑なやり方だと、建築会社の方は怒り心頭でした。

建築会社や大工さんなどのプロがそう仰るなら問題ないでしょうけれども、引っ越し業者の言うことは鵜呑みにしないほうが良いです。引っ越しについてはプロでも、建築については素人なのですから。

まあこれを書いてる私も素人なんですけどね。。

ちなみに建築会社に修復作業の見積書を作ってもらったので、その費用は引っ越し業者に請求するつもりですがそれはまた別のお話。解決したら追記しておきます。

さらにこの引っ越しに関連して他にもトラブルが発生したのですが、それもまた別のお話ということで。

まとめ

リフォームした家の玄関ドアはむやみに取り外してはいけません。素人が取り外してしまうと元通りに戻せなくなってしまう恐れがあります。実際、3枚引き戸を取り外してトラブルが発生してしまいました。

荷物を搬入するのに玄関が狭ければ勝手口や庭、それに2階の窓など、他にも方法があるはずですからいろいろ考えてみましょう。

玄関ドアを取り外してしまうのは簡単ですが、施された調整が狂ってしまったり、建具周辺を傷つけてしまう可能性もあります。

せっかく綺麗になった家を台無しにしてしまわないよう、玄関ドアや建具の取り外しには気をつけてください。

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